シグマの超望遠ズームレンズ「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM」を持って動物編へ撮影に行ってきました。
600mmってスゴイ!!
圧巻です。
いままで使ってきたレンズは300mmで、これでも十分望遠を感じられていました。でも600mmはそれ以上!大きく切り出せるのは快感です♪ 被写体から離れて撮れるのでより自然な表情が撮れるのも◎(小動物とか近づくと逃げがちな生きものも撮りやすい) あまりの楽しさに開園から閉園まで一日中いちゃいました。
大きくて重いレンズなので…
疲労が凄まじい(翌日筋肉痛になりました・・・)のが難点ではありますが、つぎもまた持って行きたくなるレンズでした。
「自分の撮った写真の振り返り」と「動物園でこのレンズってどうなの?」と気になっている人の参考になればと思って簡単にまとめておきます。
(訪問日:2020年1月16日)
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM
今回動物園に持っていたシグマの超望遠レンズ「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM」のスペックです。
レンズ構成枚数 | 14群20枚 |
---|---|
画角 (35mm判) | 16.4° – 4.1° |
絞り羽根枚数 | 9枚 (円形絞り) |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 280cm |
最大撮影倍率 | 1:4.9 |
フィルターサイズ | φ95mm |
最大径 × 長さ | φ105mm × 260.1mm |
質量 | 1,930g(ラバー装着時:1,830g) |
お値段はだいたい9万円弱
結構しますよね…(ほしくてどうにかこうにか工面して買っちゃいました)
▼ 価格.com
▼ レンタルサービス「レンティオ」
3泊4日、12,480円(2020.7.26時点)で借りられるみたいです
埼玉県こども動物自然公園
今回写真を撮りに行った動物園は「埼玉県こども動物自然公園」
うちからいちばん近い動物園なこともあってよく通っている動物園のひとつです
埼玉県東松山市岩殿554
入園&カメラの準備&レンズの機能確認
年間パスポート持っているのでスムーズに入園。
階段を上がった先にベンチやテーブルがあるのでそこでカメラの準備です。
カメラは、キヤノンのフルサイズ一眼レフカメラ「EOS 5D Mark IV」を使っています。「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM」を装着してみた図がこちら↓
おおきいですね・・・
身長165cmの自分にとって、この大きさの装備は結構ズッシリとくるものがあります。
真横から見た図↓
どれだけ鼻長いんだ。
象かな?(ちなみに埼玉県こども動物自然公園には象はいません。残念)
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSMにはいろいろとスイッチが付いてます。
- ズームロックスイッチ
- フォーカスモード切り替えスイッチ
- フォーカスリミッタースイッチ
- OS スイッチ
- カスタムモードスイッチ
今回は初期状態から変更せずそのままとしていましたが、いずれ使うかもしれないので、スイッチの意味を調べておきました。
スイッチ名 | 意味・機能 |
---|---|
ズームロックスイッチ | ズームリングの回転をロックすることにより、上向き、下向きでも安定した撮影をすることができます。使用したい焦点距離指標に合わせ、ズームロックスイッチをLOCK側にスライドして下さい。 ◆焦点距離指標のない位置ではロックすることができません。 ◆ワイド側(150mm位置)ではズームリングが完全にロックされます。他の焦点距離指標では、ズームリングを回す、もしくは前側の衝撃によってズームロックが自動的に解除されます。 |
フォーカスモード切り替えスイッチ | AF:オートフォーカス MF:マニュアルフォーカス MO:マニュアルオーバーライド このレンズは、AFにセットしたままでマニュアルでのピント補正をすることも可能です。カメラをシングルAFモードにセットして、合焦後、シャッターボタンを半押しのままでフォーカスリングを回してピントを調整して下さい。 またこのレンズは、オートフォーカスが作動しているときでも、フォーカスリングを回すとマニュアルに切り替わる「MF 切り替え機能(マニュアルオーバーライド)」を備えています。レンズのフォーカスモード切替スイッチをMOにセットして使用して下さい。 |
フォーカスリミッタースイッチ | このレンズは、オートフォーカスの作動範囲を制限できるフォーカスリミッターを備えています。以下の三段階に切り替え可能です。 ●FULL(2.8m 〜 ∞) ●10m 〜 ∞ ●2.8m 〜 10m |
OS スイッチ | 手ブレ補正機能 1:手ブレ補正ON 2:手ブレ補正ON(流し撮り用:上下方向のみ手ブレのみ補正) OFF:手ブレ補正OFF このレンズは、手持ち撮影時の手ブレを軽減する、手ブレ補正機能 OS(Optical Stabilizer)を搭載しています。OS(手ブレ補正機能)スイッチを1にします。シャッターボタンを半押しし、ファインダーで像が安定しているのを確認してから撮影して下さい(半押ししてから像が安定するまで、約1秒かかります) 流し撮りをするときはOSスイッチを2にします(上下方向の手ブレのみ補正) |
カスタムモードスイッチ | 別売りの USB DOCKを使って、「AFの速度、OSの効き具合、フォーカスリミッターの範囲など」を好みの状態にカスタマイズして、カスタムモードスイッチに登録することができます。 通常はカスタムモードスイッチはOFFにセットして下さい。カスタムモードがON(C1、C2)にセットされていると、フォーカスリミッタースイッチが無効となります。 |
▼ シグマ公式サイト SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSMのマニュアル(PDF)
試し撮り:天馬の塔と花壇のお花で(600mmってどんなもん?)
150mmから600mmまでの距離感を掴んでおきたいなと思いまして。
動物コーナーへ行く前に試し撮り。
カメラの準備をしたテーブルのすぐそばに、展望台にもなっている公園のシンボル「天馬の塔」があります。
真下から見上げて撮ってみました。
順番に、150mm・300m・500mm・600mmです。
標準(中望遠?)ズームレンズなら150mmはもはやテレ端かもしれませんが、超望遠ズーム「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM」だと150mmはワイド端。
ちょっとびっくり。
広角側、150mmスタートです。
このズーム感、慣れるまで戸惑いますw
試し撮りその2
続けて撮ってみたのは、すぐそばにある花壇に咲いていたチューリップ
165mm 600mm 600mm
左上(花壇全体)の写真1枚は165mm、もう2枚は600mmです
花壇の手前からチューリップの咲いている地点までは意外と距離があり、ふつうの望遠レンズで撮っていたら背景がもう少し写り込んでしまったはずです。超望遠レンズだと被写体までの距離が離れていても背景を絞り込んで撮ることができてこれは面白いなと思いました。
キリン
今日は園内を時計回りにめぐることにしました。
まず訪れたのは正面入口左手に位置するキリンエリアです。
このエリア、一度行ったことのある人ならわかると思いますが、とにかくデカイ。キリンがのんびり過ごすためにはこれくらいの広さは必要なんでしょうね。
さてキリンはどこに?
奥のほうにいました。奥・・・つまり敷地の北側です。
南側から入ってきたので北へ向かってとぼとぼと。
重たいレンズを付けたカメラを背負って歩くのはなかなか堪えますね…。
さて馬舎の近くまで歩いてきました。
後ろ(南側)を振り向けば、キリンの姿。
撮影場所(フェンス)からキリンまでは距離があります。
この写真(↑)は150mmで撮影したものです。
もっと大きく写したい…
いつもなら諦めるしかありませんが、今日は600mmまでいけるんだ。
ということで撮れたのがこちらです(↓)
キリンは1頭だけではありません。
この日は3頭いました。
ほかのキリンのいる場所まで少し移動します。
キリンのお顔をアップで撮ってみました。
388mm | F6.3 | 1/320 | ISO125 388mm | F6.3 | 1/320 | ISO100
ユーモラスな顔つき。
口元のしわしわ感が、名探偵ピカチュウのしわチュウみたいで、好き。
キリンといえば黒い舌。
撮ってたときは気にしていませんでしたが、撮った写真を見返して改めてそうなんだなぁ〜、と。
なぜキリンの舌は黒いのか?
→ 日焼けのせい
なんだそうですよ。
動物園に通っていると「あれってなんでなんだろう?」ということがよくあるんですけど、調べることなく忘れちゃうことが多いんですよね…。が、今回は調べてみました。なんでもすぐ調べるようにしよう。
キリンの特徴的な場所といえば、この柄ですよね。
なかなかここまでのアップで撮れたことなかったので、こういう写真が撮れるとSIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSMを買ってよかったなぁと思います。
蹄(ひづめ)は“有蹄類(ゆうているい)”の印
アップの写真を見ていたら…またも気づいたことが。
キリンの蹄は2つ…なんですね。
蹄をもつ生きものとしてまずわたしが思い浮かべるのはウマですが、ウマは蹄は1つだったはず。
なぜ・・・?
その答えはここに書いてありました(キリンの舌に続けて調べてみた)
この有蹄類は、”奇蹄目(きていもく)”と”偶蹄目(ぐうていもく)”に分けられる。奇蹄目代表はウマであり、偶蹄目代表はウシだ。
有蹄類の見分け方
こちらのページも勉強になったのでリンクを張っておきます。
上記ページの内容をもとに簡単にまとめてみました。
分類 | 代表的な動物 | 種類数 |
---|---|---|
奇蹄類 | ウマ・バク・サイ | 3科、23種 |
偶蹄類 | イノシシ、カバ、ラクダ、シカ、キリン、ウシなど | 9科、185種 |
ウマは奇蹄類で、キリンは偶蹄類
系統がまったく異なる動物なんですね
ウシがキリンと同じ系統だっていうのは、今回調べて得たいちばんの驚きでした。
ウシはキリンみたいに背が高くはないですから、いままで足元に注目したことがありませんでした。今度訪れたときにはちゃんと見てみようと思います。
撮った写真をベタベタ貼っていくだけのつもりが、キリンだけでこんな長くなってしまった。超望遠レンズってのはいままで気が付かなかった(気が付きにくかった)ことにも気づかせてくれるキッカケをくれるのかもしれないなぁ。
キリンコーナー。
これがラスト、最後の1枚です。
夕焼けに染まる仲良さそうな2頭のキリン。
っぽくホワイトボランスをいじってみましたw
逆光でシルエットになっちゃって、そのままでもよかったんですが、背景もスッキリしてるし色数もあまりないから、ちょっと遊んでみようかな?と思って
こういう写真撮ってみたいなぁ〜ってやつに仕上げてみました
こんどは本物のこういう写真を撮ってみたいですね
フクロウ
ウマ舎にきました
ここにはウマだけでなくもう1羽生きものが居ます
それがメンフクロウ この子です
外から入る光は少なくとても暗い場所のため、ISO感度が12800まであがってしまいました EOS Kiss X7i(以前使っていたカメラ)に比べればだいぶキレイだと思いますが、それでもノイズはうっすら見えます
動物相手にストロボを炊くわけにはいきませんからできることは「1.F値を小さくする」「2.シャッタースピードを遅くする」くらい
【1.F値】
残念ながらF値はこのレンズを選んだ以上これより小さい値にはなりません
5-6.3という仕様ですから 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryはお財布に優しいお手頃価格に抑えてくれたレンズ もっとお金を積めば明るいレンズもあるかと思いますが手が出ません 若干の暗さは受け入れなくては
【2.シャッタースピード】
320mmで1/200
マニュアルではなく機械任せでしたがシャッタースピードの限界はこんなもんかなと思います。
一般的に手持ちで撮れるシャッタースピードの限界は「1 / 焦点距離 (秒)」といわれています。50mmだったら1/50秒、100mmだったら1/100秒、300mmだったら1/300秒といった具合に。
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryには手ぶれ補正が付いているため、幾分余裕はありますが、そうはいっても限度があります。
レンズも2kg弱とかなりの重さですからね 水平ならまだしも高い位置を狙う場合腕にじんわりと負担がかかってきます ファインダー覗いてシャッター切ろうとする間にも腕がプルプルと震えてしまいました シャッタースピードを遅くするのもなかなか難しいですね(筋トレか??動物のために筋トレして鍛えるか??)
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryには三脚座が付いています。三脚に据えれば低速シャッターいけるんでしょうが、多くの人が訪れる動物園でこんな大きなレンズを付けたカメラを三脚に付けての撮影は顰蹙を買いそうだし、なによりマナー違反。動物園でこのレンズを使うときはできるだけ光のある明るい場所を探すのが良さそうだなと感じました。
暗い場所では使いづらいと書いたものの、超望遠レンズでアップに撮れるのは楽しい。試し撮りの「天馬の塔」のときにも思ったことですが、自分の背丈なんかより上にいる(ある)生きもの(建物)ってのは同じ目線にいるそれらと違って簡単に近づくことができません。カメラとレンズを使って引き寄せることではじめて細部を見ることができる。
メンフクロウもここまで近づいて撮られているとは思うまい。
もう少しノイズ抑えられたらなぁ。
価格.comの掲示板に気になる口コミを発見
手ぶれ補正は何段分というテーマです
海外のレビューですが、大体3段分くらいのようです。ただし「注意深く」と注釈があります。ニコンの200-500はAPSCで1/50でもいけるとなっていますので、およそ4段分ということになります。
『手ブレ補正は注意深く撮影すれば、1/80秒でおよそ半数のシャープな画像が得られる。これは、おおまかにいって3段分の効果』(デジカメinfoより抜粋)
http://digicame-info.com/2015/04/150-600mm-f5-63-dg-os-hsm-cont-2.html
『手振れ補正は何段分?』のクチコミ掲示板
1/80秒もいけるってホント?
それならISOを12800なんかにしなくても済みそう
つぎ行ったときには、マニュアルモードでどれくらいまで(自分の体幹と腕力で)いけるか試してみよう♪
コアラ
オーストラリアの生きものが多数展示されている東園へ
コアラもなかなかの曲者です なんといってもコアラは樹の上で暮らす生きものだから樹のあるところにしかいません 写真を撮ろうと思ったとき、ガラス窓からその樹までが結構遠いんですよね…
そんなときに活躍するのが望遠レンズ!
しかも今日は「超」望遠レンズ!
なのでどれだけ撮れるかワクワクしてます
▼ 200mm
▼ 421mm
▼ 516mm
500mm超えるとこれだけ大きく写せるんですね(うれしい)
コアラっていつも寝てるし(そんなことはない)遠くにいてよくわからないしちょっとツマラナイ…どうせしばらく待ってても動かないのだからいいやさっさと次の展示へ行くわ〜〜〜〜
と思ってたりもしましたが、こんなにも幸せそうに眠るコアラの親子を見たら「いいんだよ寝てて…」と思い直しました
超望遠レンズで一瞬を切り取るのも良きですが、双眼鏡でじっくり観察するのもよさそう♪(今度は双眼鏡も忘れず連れてこよう)
▼ 動物園で双眼鏡ってどうなの?なにがいい?って方にはこちらの記事がおすすめ
むちゃくちゃわかりやすくまとめてくださってます。
わたしは上記記事でもおすすめされている「Sightron Safari 5×20」を買ったんですけど、軽いしコンパクトだし見え味クックリだし最高です。
わたしが買ったときは5,000円程度だったんですが、だいぶ値上がり(定価に戻ってきただけでボッタクリとかではない・・・はず)してますね。
気軽にポチりやすい値段とはいい難い状況ですが、それでもこの双眼鏡はいいものだと思います。とはいえ、この値段ならほかの双眼鏡も候補にいれてもいいかもしれません。比較検討含めて先の紹介記事が詳しいのでぜひ♪
双眼鏡で話がそれました
本線に戻ります
場所を移動 いい具合に撮れそうな場所を見つけました
コアラの手ってこうなってるんですね〜
樹にしっかりつかまってるからもっとガッチリしてるかと思いきや、見た目上は指も爪も意外と細いんだなぁ〜と
オーストラリアの森林火災に対する保護活動支援募金を呼びかけていました 少しでも助けになればといれました コアラの生活が戻ってきますように…
コアラの赤ちゃんの名前募集中…!
名付けに自信のある人はぜひ応募してみては。
コアラの次はなに見ようかな〜と思っていたのですが、この日、東園のほかの展示はほとんど見ることができなかった(クオッカアイランドの建設もしてるようでした)ため、別のエリアへ移動しました。
キツネザル
動物公園橋を渡って北園に戻ってきました こどもの城へ続く扉を左手に見つつ直進してキツネザルのいるところへ向かいます
途中に、どうぶつ神社なるものを発見
埼玉県こども動物自然公園アートフェスタ2019の一環としてつくられたようです 2019とありましたがまだありました(2020年1月時点) おおきなおみくじなどもあってなんだかほっこりしました 場所が許す限り残しておいてほしいなぁ
キツネザルコーナーにつきました
万一の逃げ出し防止の為、二重扉になっています
建物内は、廊下状の観察スペースと展示スペースにわかれています
ちなみにキツネザルコーナーにはガラスはありません(代わりに鉄線が等間隔で横に引かれています) 見る上ではガラスのほうがいいかも?と思ったりもしますが、撮影する上では鉄線のすき間を狙えばガラスのような反射も起こりえないため、このような展示のほうがありがたいですね。
わらわらと群れるキツネザル
キツネザルの展示は建物に入っての閲覧ですが、屋根があるのは人間側のみでキツネザルたちには屋根はありません(天井は網で覆われています)
なので、光は入ります メンフクロウやコアラたちと違って明るい環境で撮れます 太陽の位置によって光の当たり方も変わってきますからキツネザルの様々な表情が狙えそうです
また屋根があるということは雨の日でも、濡れることなくキツネザルを観察・撮影できるということ。外にいるのかな?それとも仕舞われちゃうのかな?どうなのか機会あれば見てみたいところ。
400mmですこしアップ気味に
相変わらずわらわら群れてる
いつまで君たちは群れてるの?と眺めていたら
急にキツネザルたちがそわそわしだしました。
なんだろうと思ってたら、飼育員さん登場。
ごはんの時間らしい(この日は11時50分頃でした)
518mm | F8.0 | 1/500 | ISO 4000 361mm | F8.0 | 1/400 | ISO 1600 200mm | F8.0 | 1/200 | ISO 640 267mm | F8.0 | 1/320 | ISO 1600
さっきまで固まっていたキツネザルたち。
エサめがけて一斉に飛び出していきました。
走っていく姿は軽快。
顔をエサに近づけて食べる(いわゆる犬食い)個体もいれば、器用に手で持って食べる個体も。
どんな生きものも、ごはんをもぐもぐしている姿は(木の実であれほかの生きもののお肉であれ)生きているなと感じられいいものです♪
516mm | F8.0 | 1/640 | ISO 2000 600mm | F8.0 | 1/640 | ISO 5000 600mm | F8.0 | 1/640 | ISO 3200 600mm | F8.0 | 1/640 | ISO 2500
頭から背中にかけて生えている白い毛が陽の光を浴びてキラキラと。暗めの背景をあわせてあげるときれいさが引き立ちます。
被写体との距離の都合上、奥の金網はなかなか消しづらいところですが、金網の写らない(写りにくい)場所を探して撮りたいですね。
右下(4枚目)の、口元に手を当てて上目遣いしている写真が「ウッシッシ」と悪巧みしているようにも見えてお気に入りです。
水鳥池
埼玉県こども動物自然公園には鳥も展示されていますが、ここに居るのは野生の鳥。
北の国からやってくるそうです。
ベンチもあります。
野鳥を眺めながら休憩するのにちょうどいいです。
600mm | F8.0 | 1/500 | ISO 1000 600mm | F8.0 | 1/500 | ISO 500
プカプカと浮かぶマガモを撮影!…したのですが
広い池の奥の方にいるせいか600mmで撮ってもこのサイズ
もっと大きく撮りたいのに…!
こんなこともあろうかと今日はカメラをもう一台持ってきています。
APS-Cの「EOS 7D Mark II」。飛行機用に買ったカメラがここでも活躍しそうです。
これなら5Dの1.6倍の大きさ(960mm相当)で撮れますからね。
↑ 左半分が明るくて右半分が真っ暗 半月みたい できるだけ全体を明るく撮りたいと思っているんですけど、光と影のくっきりしたこういうコントラストの強い写真もいいもんですね
水もしたたるいいマガモ
翼バサァっ
(めちゃめちゃ連射した)
花と鳥の丘(スズメ、ミナミジサイチョウ)
鶴のいるところを通って坂道を登って北側に抜けて「花と鳥の丘」に来ました。
近くにあったススキ
冬(1月)でも見られるんですねぇ 超望遠レンズで植物撮るのもたのしそう
鳥のケージにお邪魔
最初に出会えたのはスズメでした
ちっこくてモフモフでかわいい〜〜〜〜
このスズメが乗っているのは鳥小屋です(スズメのお家なのかな?)
手前には池が広がっているため、鳥小屋まで接近することはできません
スズメはこの場所がお気に入りなのか…
何度行ってもここに留まっていることが多い印象。
だからですね、いつも撮影は苦労していたんです
撮っても小さくしか写らないと溜息をこぼしながら…
ところがどうでしょう
愛らしいスズメをこんなに大きく撮れるんですよ
たまらん
超望遠レンズって素晴らしい!
このブログ書いてていま気が付きました。
5Dで撮ってました。なんで望遠気味に撮れるAPS-C 7Dで撮らなかったんだ。
次回スズメを撮るときはこのこと忘れずにおきたい。(エクステンダーもほしくなってきました…[鳥に手を出してはいかん])
お次はサイチョウの仲間「ミナミジサイチョウ」
真っ赤な色と、ぱっちりまつげが印象的
ここでも奥の金網が気になるところですが、この子は地面に座っていることも多いので、上から撮るのは「あり」ですね
ペンギンヒルズに向かう途中にいる、クジャク・シラコバトも撮ったのですがうまく撮れなかったので省略(次回挑戦)
ペンギンヒルズ
埼玉県こども動物自然公園の特徴のひとつとして「放し飼いになっている動物が多いこと」が挙げられます。
マーラ、カンガルー、ペンギン
檻の向こう側とこちら側という仕切りがなく目の前に生きた動物がいるというのはなんともいえない感動があります。(もちろん、園内どこでもフリーダムというわけではなくてその動物の敷地内ではありますが[マーラは例外])
ペンギンヒルズはペンギンたちの棲家
ニンゲンは「お邪魔」させていただく立場です
1枚目の写真(150mm)の撮影後、中央やや左側を狙って516mmまでズームしたのがこちら(↑) 背景がややゴチャゴチャしてる感はあるのでそこは温かい目で見ていただきたいのですが・・・すぐ後ろにいるであろう右側のペンギンもけっこうボケてますね 浮き立って見える効果はよくわかるのではないでしょうか
大きく開いたお口 こんなに開けてどうしたんだろう?
海から陸に上がるときの、おなかスライディングからのよちよち歩き(フリッパーでバランス取ってるところも)が最高にかわいい
いつも以上に人も増え賑やかになってきたペンギンヒルズ
なにかと思ったら「ペンギンのランチタイム」のお時間でした
飼育員さんがエサをあげているところを見られます
加えて、体験(有料・先着順)も開催してました
エサやり体験 人気のようで列ができていましたね
まずはエサやり体験から
要領のいいペンギンが、自分をPRしてジャンプしてもぎ取っていきます。「おめぇずりぃよこせ!!」といいたそうな追手の姿も(自分で取るより奪ったほうが楽なんだろうか)
そんなにがっつかなくても最終的には飼育員さんがくれるんじゃないの?
とは思うのですが、ペンギンたちにしかわからない「負けられない闘い」があるのかもしれません。
エサやり体験終了後、飼育員さんによるごはんタイムがはじまります。
飼育員さんが説明してくれてたのですが
飼育員さんはエサやり体験も含めどのペンギンがお魚を何匹の食べたか(あるいはありつけてなかったか)をすべて把握してるんだそうです。
「ぺんぺんが3(匹食べたよって意味なのかな)」といった具合に名前で呼んであげてました。
最終的には全ペンギンにごはんが行き渡るようになってるんだとか。
ペンギンヒルズの敷地内には海を模したプールだけでなく丘があります。ここにペンギンたちの営巣があるんです。けっこうな斜度を一生懸命登っていくペンギンの姿はなんとも健気。
レッサーパンダ
レッサーパンダの展示は、屋内と屋外の2箇所あるのですが、今日は屋外を中心に見てみました。
森のような屋外展示。見晴らしはよくありません(自然界を再現しているのでしょう)。あっちへ行ったりこっちへ行ったりするレッサーパンダを目で追いかけるのですが、けっこう見失ってしまいます。
超望遠レンズのテレ端が活躍する(できる)場はあまりないです(難しい)
それでもこのように(↓)
手前と奥をぼかして地面を歩くレッサーの姿が撮れることも。
この写真が特別いいものだとは思ってないのですが、
こんな感じの、望遠を活かしたもっといい写真を撮りたいですね。
牛舎
ウシはいい
なんといっても動きがゆったりしていますからね
レッサーパンダはすばしっこくて追いかけたり動きを予測するのに苦労しました
でもウシは違う 落ち着いている 動かない(耳がピクピク、パタパタするくらい)
かわいいとは違うんですよねぇ(かわいいんだけどそれだけじゃない)
やさしそうな瞳
ウシって図体ばかりでかいだけでなんともパッとしないんだよなぁ
ロクに動かないから面白くもないし
と思っていた時期がありました。
ごめんなさい。
そんなこと、モウ思いません。
アップで見て、いたるところに愛おしさポイントがあるなと気づきました。
キリンのときも思ったことなんですが、ウシもパーツを撮るおもしろさというのがありますね。全身を写さなくたってパーツを見て「ウシ」だとわかる。
ウシ、はまりそうです。
なかよしコーナー(ヤギ、ひつじ、アルパカ)
なかよしコーナーもペンギンヒルズと同様に多くの動物が放し飼いになっています。
まず迎えてくれたのはヤギのミゾレ。
貫禄たっぷりの佇まい。
なかよしコーナーに行くとすぐわかります。
敷地内の一等地(風な雰囲気がある)を陣取ってるので。
ほかのヤギたちはそこそこの距離感で群れているように思うのですが、ミゾレは孤高のヤギ(?)なのか他のヤギを寄せ付けません。
そこがなんだかかっこいいなぁと思って、毎回撮影させて”いただいて”おります。
気持ちよさそうに眠っているのは、ヒツジ(名前は未確認)
もう少し何枚かヒツジの写真あってもよさそうなのにこれしかありませんでした。
いい表情が撮れて満足しちゃったのかも。
ヤギその2「サクラ」です
サクラも、埼玉県こども動物自然公園の個人的推しヤギの1頭でして。
サクラは高い場所が大好き。平均台?のような素材で作られた山岳地帯を模した地形の頂上を我が城のように陣取ってます。
そこがたいへんお気に入りのようで、あんまり地上で見たことないですね。
500mmを超える望遠で撮ればこの通り。
背景がすっきり整理されて凛々しいお顔がきれいに撮れました。
キツネザルのときと同じように
ヤギの白いおひげが光で輝いて見えてよきです。
つばに注意!
でおなじみのアルパカ
アルパカといえばつば
つばといえばアルパカ
そんな紹介のされ方が多いであろう不遇な生きもの…
口元が緩むと攻撃されるかな?!と身構えてしまいます。
アルパカさんの攻撃範囲「前方三方向5マスまで」とかありそうですからね。やつの間合いに入ってはならぬ。撮影は攻撃の届かない離れた場所から。
うさぎの広場「ぴょんぴょん村」
なかよしコーナーのすぐとなりにうさぎを好きなだけ拝める楽園があります。
それがぴょんぴょん村。
この日は7とうでした。
※ うさぎの数え方としては歴史的事情から「〜羽」と数えるのが一般的だと思っていましたが、埼玉県こども動物自然公園では「〜頭」と表現するようです。なんでだろう。現代においてはその数え方は不適切って考え方なのかなぁ?興味のあるテーマなので、今度訪れたとき飼育員さんに聞いてみよう。
かつて訪れた広島県の大久野島(通称うさぎ島)ではどこからともなく人の気配を感じ取っては「エサくれエサくれ」と近寄ってきたので、うさぎって人馴れしている生きものと思っていたときもありましたが、それはレアケース。
ここのうさぎは近づくとすぐ逃げてしまいます
(小さな子供だったら違うのかもしれませんが…)
おびき寄せるエサもありません。
なので遠くから600mmで狙い撃ちするのが得策
持っててよかった「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM」
うさぎの撮影が捗りますわ
コツメカワウソ
今日の動物園巡りはここがラスト
コツメカワウソです
埼玉県こども動物自然公園のコツメカワウソの展示は、見られるスペースの都合上、奥の高い場所に行かれるとなかなか撮影が難しかったりします。
でも600mmのテレ端なら大きく撮ることができました(1枚目)
大きくて重いレンズなので周囲にあまり人が居ないときに限られますが「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM」があると撮れる写真が増えますね。
振り返りとまとめてきな
シグマの超望遠ズームレンズ「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM」1本のみで動物園の撮影は楽しめるか?
というテーマで、埼玉県こども動物自然公園に行ってきました。
結論としては「楽しめます!めちゃめちゃ楽しい」です。
ワイド端が150mmなのでもっと広角がほしいシーンもあるんじゃなかろうかという点が懸念点でしたが、なきゃないなりに撮り方を考えるだけので、まったく問題なし!ですね。
動物の説明などといった看板などは、ミラーレス「EOS Kiss M」やスマホで撮りましたけれども、動物の撮影に使ったレンズは「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM」のみです。
いろんなレンズを持っていって「どのレンズがベストか・・・?」なんてガチャガチャ交換しながらの撮影もいいですけどね
1本のレンズだけでどう撮るか?
ってのもまた違った楽しみがあります
カメラとレンズで3kg近いことに加え
埼玉県こども動物自然公園は園内の坂道アップダウンが激しいため
一日中歩いてたらけっこうな疲労が溜まり 翌日筋肉痛になりましたw
さいごに、園内で配布されていた冊子について触れてみようかなと思います。
▼ 埼玉県こども動物自然公園で配布されていた冊子
田中理恵子(たなかりえこ)さんは、埼玉県こども動物自然公園の15代園長。園内放し飼いマーラを担当したと記されていました。
いまの動物園の放し飼いの土壌はこの人が少なからず関わってきたんだろうなぁと思うと感謝の気持ちでいっぱいになります。
「ネズミにささえられてもうすぐ40年」と題された本編は、2019年8月にオープンした小動物舎『eco(エコ)ハウチュー』に触れていき、最後はこう結ばれていました。
ー彼らは、スター動物に比べるとこじんまりとし、地味かもしれません。しかし、その小さな体の中には測り知れない魅力があふれているのです。ー
埼玉県こども動物自然公園には、みんな大好きな人気者(スター動物)がいないとよくいわれています(断定口調で書かれた記事があったかはおぼろげ/そういう印象をもつ機会がよくあった…程度のニュアンスで書いています)。ライオンもゾウもいないのですから。その言われようも致し方ない気もします。
なんでいないんだろうなぁ。
とはときどき思ったこともありましたが、埼玉県こども動物自然公園を訪れて物足りなかったつまらなかったと思ったことはありません。
地味でも、知れば知るほど魅力のつまった生きものはたくさんいます。
※そういえば同じ頃に訪れた「多摩動物公園」でもげっ歯類の特集をしてたなぁ。あれもいい展示でした。
生きものに対してこんなに真剣に向き合ってくれる動物園が、身近にあることをうれしく思います。
またすぐにでも行きたくなってきました。
埼玉県こども動物自然公園
【今回の撮影機材】
外部リンク
同じレンズで動物園へ行っている方の記事を見つけてうれしかったので
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