スポーツ自転車にはクイックリリースという仕組みが備わっていて前輪も後輪も外せる。電車やクルマで自転車を運ぶとき、コンパクトになるため重宝する。
前輪は簡単に外せる。一方で後輪は慣れが必要。チェーンやギアが関係するため構造をしっかり把握しておかないと、外すことはできても、戻すときに苦労する。
動画や書籍で手順は学べるが、自転車の構造は機種ごとに微妙に異なる。
後輪を外してしまってからでは遅い。自分の自転車はどのような構造になっているか。写真や動画で「元の姿」を残しておくと良い。
あと軍手。慣れるまでは、後輪を戻すときにチェーンに触ることもある。油で汚れたチェーンを素手で触るとベッタベタになるので、軍手も用意しておくと安心。
「あれだけ忠告したのになにやってんですか」
いまの無様な自転車を持っていったらきっと言われるだろうなぁ。
外れた後輪を手に持ったまま、自転車屋さんに昔言われたことを思い出していた。
クロスバイクを買ったときの話。
自転車屋へはクルマで行っていたので買った自転車はクルマに積んで帰りたかった。ワンボックスカーなので容量はある。とはいえそのままでは入らない。店員さんは「前輪の外し方」を教えてくれた。
クロスバイクやロードバイクといった、スポーツ自転車にはクイックリリースという仕組みが備わっている。
クイックリリースとは自転車本体から前輪や後輪をレバーひとつで外すことのできる機能のことだ。
簡単ですよと店員さんは言って前輪を外した。
自分でも出来るようにしておきたいので、その場で真似た。外せた。戻せた。簡単だった。
前輪さえ外せばクルマには積めた。これでクルマでの自転車輸送は問題ない。
問題ないのだが・・・興味が湧いて聞いてみた。
後輪はどうやって外すのか、と。
店員さんは気の乗らなそうな顔で答えた。
「タイヘンだから。素人さんは手を出さないほうがいいですよ(脚色)」
ひどい。
せっかく興味を持って聞いているのに・・・
そんな言い方しなくてもいいじゃないか。
モヤモヤした気持ちになりながらも、店員さんの言いつけは守ることにした。
翌月、茨城県の霞ヶ浦にあるサイクリングロードへ走りに行った。自転車はクルマで運んだ。後輪はそのまま。前輪だけ外して。
問題なく運べた。
ただ課題も感じた。自転車が車内スペースを埋めてしまうため他の荷物を積みづらいのだ。
自転車がもっとコンパクトになれば、車内のスペースの使い勝手があがるのに。
4ヶ月後 ロードバイクを買った
飽きっぽい私だが、スポーツ自転車にはハマった。
そしてクロスバイクを買ってから4ヶ月後、ロードバイクを買った。
ロードに乗っているとあの日のことが思い出される。100km走りたい。今度はロードで。
霞ヶ浦サイクリングロードへ走りに行きたい気持ちが高まっていった。
後輪を外してみたくなって挑戦! そして
今度霞ヶ浦サイクリングロードへ行くなら、後輪も外してコンパクトな状態で自転車を積みたい。
と常々考えていた。
後輪の外し方も身につけるならいまだ。
本も読んだ
動画も見た
動画に登場する自転車がビアンキ(Bianchi)だった。
私のロードもビアンキ。機種こそ違えどブランドは同じ。
いける!自分にもできる!
と思ったのだ。
動画で説明している通りにやってみよう。
- 自転車をひっくり返す。
- 前輪を外す。いつも通り。簡単ですね。
- 後輪もスッと外れた。拍子抜けするほど簡単だった。
それから後輪を戻そうとしてからがタイヘンだった。
後輪がッ! 戻らないッ! さっきは簡単に外れたのにッッ!
動画で説明しているようにディレーラーを引っ張っても、うまくはまらない。
力任せに押し込んでもダメなものはダメ。
これ以上力をかけたらカーボンが傷ついてしまう。
いちどハマったんですよ。
でもね。違かった。だってペダルを回そうとしてもまったく動かない。正しい形でハマってない。ダメだねこれは。
慌てず騒がず知恵の輪を解くように。
ディレーラーを引っ張るためにチェーンを触る。そのたびに油で手が汚れる。軍手用意しておくんだった。
何回やっても何回やっても、ビアンキがもとに戻らないよ。
だって動画のビアンキと微妙に構造が違うんだもの。わからん。
\(^o^)/オワタ
もう1回やってダメなら、諦めて自転車屋さんに持っていくか。
カシャン。
小気味いい音を立てて、ハマってくれた。
ペダルを回す・・・回る!チェーンが回る!ホイールが回る!
ホントよかった〜。
自転車屋さんにジト目されずにすんだよ。ホントよかった〜。
もとに戻らないよ!と慌てないために 後輪外すときに大事なこと
もうあんなに慌てたり絶望したりするのは懲り懲りですわ。
ということで後輪を外すときに大事なこと。
- マイ自転車の写真や動画を撮っておく(後輪部を中心にいろいろな角度から 構造を把握しておく)
- 軍手を用意しておく(油に汚れたチェーンを触ることもあるため)
- ウェットティッシュを用意しておく
チェーンが汚れているのは良くないから定期的に掃除してやらないとね。
手間かかるな〜(でも楽しいからいいのだ)
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