アジサイやハーブの鉢植えを飾るようになってベランダへ出る機会が増えました。ここに水辺があっていきものもいたらたのしいだろうなと思い、メダカを飼ってみることにしました。
メダカの飼育環境として目指す道はビオトープ。
まずビオトープとは、ギリシャ語の「bios(生物)」と「topos(場所)」の合成語で、生物が自然な状態で生息している空間のことを意味します。
ビオトープとは?作り方やメダカの飼い方、育てる植物のおすすめは?
電気のチカラを使わずとも、自然な状態で生態系が機能し、いきものたちが暮らしていける空間。理想的じゃありませんか。
お魚を飼育するためにはぶくぶく(酸素を送り込むエアレーションというポンプ機器)は絶対に必要だと思っていました。でも自然環境にぶくぶくなんてありませんよね。そんなものがなくたって、いきものの命の輪はつながっていきます。
ビオトープがいちど完成すれば人の手はほぼ不要といわれています。とはいってもビオトープごとに賄える生態系の物量は決まっています。平たく言えば、大きなビオトープにはたくさんの命を賄えるけど、小さなビオトープはそこそこということです。接地面積の狭いベランダにつくれるビオトープの器の大きさはたかが知れているということです。
メダカ、金魚、熱帯魚。飼ってみたいお魚はいろいろいますが、ちいさなビオトープで飼えるものは限られてきます。
熱帯魚は真っ先にNGです。温度管理が重要だからです。夏も冬も屋外では乗り切れません。金魚も微妙です。金魚に必要な酸素の供給能力やフン等の浄化能力が、小さなビオトープには荷が重すぎるからです。
メダカはどうでしょう。身体の小さなメダカは必要な酸素も少なく、なにより丈夫。小さなビオトープでもメダカなら暮らしていけるようです。
メダカを飼うぞと心が決まったので近場のホームセンター カインズへ行ってきました。
メダカだけでも様々な品種がいてどれにしようか目移りしちゃいます。値段もピンきりで、カインズで一番お高めだった楊貴妃メダカ(一匹480円)に対して、普通のメダカ(一匹75円)はお手頃価格。命に高いも安いもありませんが、とはいえ、お手頃価格から慣れていくのが順当であろうということで、品種は一番安いベーシックなメダカにすることにしました。
最終的に購入したのは、メダカ6匹(繁殖も望む場合、メス4:オス2の比率でそろえるとうまくいきやすいと店内POPがあったのでそれに従いました)、苔のお掃除役として役立つシマカノコガイ、それと関連グッズ(水温計、餌、底に敷く砂利)です。
店員さんに買いたい生体の種類と匹数を伝えると手際よく捕まえてくれました。捕まえた生体はプラバケツのようなものに入れて泳がせて元気がなさそうと見るや水槽にリリース。より元気そうな子を探してそろえてくれました。安いメダカ。そんな売上になるわけでもないというのに、ここまでしてくれて感謝。
生体は水と酸素を詰めてパックにしてくれました。酸素が切れない限り生体に影響はないはずですが、可能な限り早く水槽にいれてあげたいですね。急いで帰宅しました。
水槽(鉢)には3日前から水を張って放置してあります。ほどよくカルキも抜けていることでしょう。さて、いきものたちを早く水槽に入れたいところですが、すぐに入れてはいけないらしい。水合わせというのが必要なんだそうな。まず第一に水温。生体が入っていたパックの水温と、水槽の水温に差がある場合、いきなり水槽にドボンさせるとショックが大きいらしい。そこでパックに入ったまま水槽に浮かべて、温度を近づけてあげることが大事なんだそうですよ。温度が揃ったかどうかを確かめるすべはないため、30分程度浮かべておけばよいという一般論を信じて、そのとおりにしました。
第二に水質。水槽内の水質とパックに入った水の水質は同じではありません。違う水質の環境に突然移されることもショックがあるんだそうな。そこで少しずつ慣らして上げる必要があるんですって。パックを開封して小さな器に移します。その器を水槽に浮かべて、水槽の水を少し器に注ぎ、時間が経ったらまた少し注ぎ…といった具合で慣らしていきます。最終的には器から水槽に移してあげて、引っ越し完了です。
早速メダカたちにエサを上げたいと思ったのですが、引っ越し直後はメダカたちもストレスを感じていて、食べ物を与えてもお腹を壊してしまう可能性も高いそうです(メダカには胃も腸もないので表現としては不適ですが)
ということで、お楽しみの餌あげタイムは翌日に持ち越しです。
ベランダビオトープ1日目。
これにて終了。6匹のメダカたちが長生きしますように。
買ったもの
【生体】
名前 | 値段(単価) | 匹数 | 合計金額 | 備考 |
---|---|---|---|---|
メダカ | 75円 | 6匹 | 450円 | オス2匹、メス4匹 |
シマカノコガイ | 320円 | 1匹 | 320円 | |
合計 | 7匹 | 770円 |
【関連グッズ】
商品名 | 値段 | 個数 | 合計金額 |
---|---|---|---|
浮かべる水温計 | 548円 | 1個 | 548円 |
特選メダカの餌(餌やり容器付き) | 398円 | 1個 | 398円 |
金魚・メダカの大粒珠五色砂利 | 398円 | 1個 | 398円 |
合計 | 3個 | 1,344円 |
フォトギャラリー
参考メモ
今回購入したいきものやグッズについて軽く調べたメモ。
浮かべる水温計
メーカー(販売者) | 株式会社スドー |
参考価格 | 税込548円(カインズの購入価格) |
品名品目 | 観賞魚用水温計 |
原産国 | 中国(Made in China) |
原材料 | プラスチック、ガラス |
寸法 | 約70×35mm(厚さ15mm) |
メダカ鉢に、水鉢に浮かべて上から水温管理。
●水面に浮かべ、上から読み取る水温計です。
●狭い水面でも場所を取らないコンパクト設計です。
■使用方法
メダカ鉢や水鉢などに浮かべてご使用ください。
▲使用上の注意
●液切れがないかどうかを確認してから使用してください。液切れを起こすと正しい水温を表示しません。
●測定範囲は0℃〜50℃です。この範囲内で使用することができますが、この数字は魚や水草などの飼育温度を表したものではありません。ご注意ください。
●メダカや金魚の飼育適温は約18℃〜30℃です。当製品の目盛り(緑色部分)を参考にしてください。
●当製品の最大誤差は±2℃です。予め示度を確認した上で使用してください。
※当製品の誤差による飼育生体の損害については保証の限りではありません。ご了承ください。
●直射日光が当たらない場所で使用してください。表示温度に誤差が生じることがあります。
●表示温度は水面付近の温度を指しています。鉢中層部や鉢底の温度とは異なる場合があります。
●当製品は分解することができません。
■メンテナンス
汚れが目立つようになったら、柔らかい布やスポンジで汚れを拭き取ってください。この際、絶対に熱湯や薬品を使用しないでください。
特選メダカの餌(餌やり容器付き)
メーカー(販売者) | 株式会社スドー |
参考価格 | 税込398円(カインズの購入価格) |
品名品目 | メダカ用フード |
原産国 | 日本(Made in Japan) |
原材料 | オキアミミール、魚粉、イカミール、でん粉、オキアミエキス、イカ肝油、飼料用酵母、大豆レシチン、リン酸カルシウム |
内容量 | 20g |
粗タンパク質 | 54.0%以上 |
粗脂肪 | 10.0%以上 |
粗繊維 | 3.3%以下 |
粗石灰分 | 17.0%以下 |
水分 | 5.7%以下 |
カルシウム | 2.3%以上 |
リン | 1.4%以上 |
※ 製造時期により、餌の色が異なることがあります。
繁殖に適した元気な親メダカを育てる高タンパク、高脂肪、高栄養価成分を配合。
●しばらく浮かんでゆっくり沈む消化吸収のよい小さな顆粒。
●良質な原料を使用、成長から産卵までを支える栄養バランスに優れた餌。
■与え方
主食として、2〜3分以内で食べきる量を1日2〜3回与えてください。※春、水温の上昇とともに与える餌の量を少しずつ増やし、秋、水温が低下するにしたがって少しずつ減らしてください。
■エサやり容器への充填
①10cm×10cm程度の大きさの紙を用意し、図のように丸め、テープで固定してエサやり容器にセットします。
②ゆっくりと餌を入れます。
③エサやり容器のノズルを被せ、容器を軽く押して与えてください。
※出すエサの量を増やしたい場合は、ノズルの穴に針などを差し込んで少しずつ広げてください。この際、穴の広げ過ぎにご注意ください。エサが多量に出るおそれがあります。
▲使用上の注意
●水質の悪化を防ぐため、食べ残した餌や、底に沈んだ餌はこまめに取り除いてください。●飼育水の汚れに注意して、適宜水替えを行ってください。●使用後は袋上部のチャックを閉め、高温多湿を避け保管してください。※品質保持のため、脱酸素剤を使用しています。
金魚・メダカの大粒珠五色砂利
メーカー(販売者) | 株式会社スドー |
参考価格 | 税込398円(カインズの購入価格) |
品名品目 | 観賞魚用底材 |
原産国 | 中国(Made in China) |
原材料 | 天然砂利 |
内容量 | 900g |
※ 長期間使用していると砂利の表面が侵食され、退色・変色することがあります。ご了承ください。
華やかな彩りで美しく演出
●大粒で洗いやすい角のない砂利です。
●飼育水の汚れに伴うpHの低下を抑えます。
■使用方法
■■金魚・メダカの大粒珠五色砂利のセット
①バケツや洗面器などの容器に砂利を入れ、濁りがとれるまでよく水洗いをしてください。
※ケガを防ぐため、ゴム手袋をご使用ください。
②鉢や水槽など飼育容器の底全体を覆う程度に砂利を敷いてください。
③ゆっくりと水を注いでください。
■使用量のめやす
(鉢の場合)
鉢底サイズ | 使用量 |
---|---|
直径20cm | 0.5〜1kg |
直径30cm | 1〜2kg |
(水槽の場合)
水槽サイズ(容量) | 使用量 |
---|---|
30cm水槽(約12L) | 1〜2kg |
45cm水槽(約35L) | 2〜4kg |
※ 飼育容器の水深やお好みに合わせて使用量を加減してください。
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